全ての病気は「口の中」から

全ての病気は「口の中」から / 森永 宏喜 著

歯科医が書いた、いかに口腔内の健康が病気予防に重要なのかをデータを示して解りやすく解説した本です。

口の中が良好な状態の人は慢性疾患に罹っていない事が多く、免疫力が強く、健康寿命が保てていて、逆に口の中の状態が良くない人は、栄養の面で問題を抱えていることが多く、免疫力が低下していて、慢性疾患などいろいろな病気の発症リスクが高いそうです。

歯周病は「長く続慢性の小さな炎症」で、強い症状はありませんが、その原因細菌が発する毒素がアルツハイマーで亡くなった人の脳から検出され、アルツハイマーを発症していない人の脳からはその毒素は検出されなかったそうです。認知症の他にも心臓病などの循環器系の疾患や糖尿病、リウマチ、消化器系の疾患にも密接な関係があるそうです。

高齢者を9年間にわたって調査した結果、就寝前に歯磨きをする人に比べ、全くしない人は20~35%も死亡リスクが上昇し、デンタルフロスを毎日使う人と比べ、全く使わない人は30%も死亡率が高くなったという事です。

まあ「全て」の病気が歯周病のせいというのは言い過ぎにしても、侮れない疾患には間違いないですよね。

しっかり毎晩歯磨き&フロスをしようと思います。

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